ズボンのお話

サルトリア ルイ

2016年07月24日 13:54

=ズボンの呼び名=
『ズボン類』について日本では多くの呼び名があり
それらを用途に応じて、うまく使いこなしておりまして
その中のいくつかをご紹介したいと思います。


[スラックス] slacks
もとは、長ズボンを意味するアメリカ語の一つですが
今、アメリカではほとんど使われなくなっております
日本では、『上着と組合せになっていないズボン』の
意味になっており、もともとslack(ゆるい)という意味が
語源でゆったりめの単品長ズボンのことをスラックス
と呼ぶようです。



[トラウザーズ] trousers
イギリスではズボンの総称になり、日本ではスーツや
フォーマルの『組下』としてのズボンをトラウザーズ呼
ことが多く、要するにテーラードなズボンということで、
カジュアルなパンツとはハッキリとした区別があるとい
う事です。これからスーツのズボンは、トラウザーズと
呼んでやってください!グッとスマートになりますね。



[パンツ] pants
アメリカではズボンの総称、フランス語のパンタロン
から派生した言葉で、ズボン類全体をパンツと呼び
ますが、日本ではカジュアルなズボンとして用いること
が多く、Gパン、チノパン、トレパンなどとして使われて
おります。



[パンタロン] pantalon
フランスではズボンの総称、語源はイタリアの道化師
『パンタローネ』にあり舞台で履いていた長いタイツに
由来している。しかし日本では、60年代、裾広がりの
レディースパンツがパンタロンと紹介され、それ以来
フレアードパンツ類を指すようになってしまいました。
ご当地フランスでは、『長ズボン』はすべてパンタロン
であり、日本独自のパンタロンイメージになってしまい
ました。



[ズボン]
最後は日本代表のズボンですが、語源がいくつかあり
ますが、その中でも驚きな説がありまして、江戸時代
幕臣の大久保誠知という男が、袋のようなものを穿く
ときの擬音から名付けたという説が有力で、すなわち
『ずぼん!』と穿くからズボンになったらしいですよ
おおらかな時代でしたね。
 

以上いくつかの呼び名のあるズボン
意識してみてはいかがでしょうか。





諸説ありますがスーツスタイルを楽しんでいただける
きっかけになればと。」

今秋、サルトリアルイ オープンします!
Sartoria Rui 代表 勝又輝之

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